地下に車庫のある家ということは高低差のある土地で、その土地が接している道路よりも高い土地であるという状況がわかります。
地下に車庫を設ける家を建設する場合、まず念頭に置いておかなければいけない点は、工事費用と工事期間の2点です。
地下に車庫を造るということは構造が鉄筋コンクリート造(RC造)となり、型枠を造り鉄筋を組んでコンクリートを流し込んで、固まったら型枠を外すという工程になります。
また、この車庫本体を建設する前にまず余計な土壌を掘削して搬出処分しなければなりません。
さらに土壌を掘削する際に土が崩れないようにしっかり土留めをしておく必要があります。
このことからわかるように、地下に車庫を造る過程で様々な職種の人たちが携わり、工事期間もかかってきます。
そして、この工事がほぼ終了してから、次に上に建つ住宅部分の工事に入ります。
このことから、地下車庫のある家を建設する場合、地下車庫部分は鉄筋コンクリート造という木造や鉄骨造より単価の高い構造となるため費用が多くかかり、工事期間もその分長くかかります。
現在の状況を考慮すると、坪単価は木造の1.5倍程度かかるのではないでしょうか。
しかし、地下に車庫のある家や半地下のある家など地下空間のある住まいをお考えの方は、
計画している土地が水害のおそれが無いかどうか必ずその土地がある行政機関が公開しているハザードマップで確認することが重要です。
高低差のある土地は、大雨による土砂崩れのおそれもありますので、このことも合わせて事前にチェックする必要があります。
ここ数年、温暖化による気象変化で短時間の豪雨による河川の氾濫や土砂崩れが日本各地で起こっている状況を考えますと上記の点は生命に関わることなので、とても重要なことだと思います。
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