​住まいづくりコラム#33「間取りだけで家が出来ますか?」

​「間取りだけでも引き受けていただけますか?」

このような問い合わせを受けることが、稀にあります。

この問いに対して私どもの回答は「YES」ですが、正直申し上げると限りなく消極的な「YES」です。

そして私どもからこのような質問をされる方に対して

「間取りだけでどういう住宅かわかりますか?」

と逆に問いたいです。

住宅(建築)というものは、二次元ではありません。三次元の立体なのです。

屋根はどういう形状ですか?

住宅の高さ、室内の天井高さはどのくらいですか?

窓の大きさと位置は?

少なくとも平面図(間取り)、立面図、断面図が無いと、どういう住宅かわかりません。

そもそも、平面図(間取り)というのは、水平(横)方向の断面図にすぎません。

間取りだけで住宅が出来るほど、住宅の設計は容易ではありません。

間取りだけでどういう住宅であるかを理解出来るのであれば、我々のような建築家(一級建築士)は必要ないでしょう。

よく不動産の折り込みチラシに参考例として間取りが描かれていることがありますが、あのようなものと同じ程度と思われては堪りません。

もちろん、間取りひとつ考えるにしても、その土地に関する情報(法規、周辺環境等)をきちんと調査を行いますし、どういう住まいを希望されているのかを建て主さんへヒアリングも行うので、それなりの時間と労力を要します。

したがって、その業務に対する対価(報酬)が発生します。

​そして、この業務そのものが私どもの生業ですから。

以上のことをご理解いただいた上であればお引き受けいたしますが、いかがでしょうか?