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Miura Architect Atelier
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三浦尚人建築設計工房
土地探しコラム#5「古家付きの土地もあり?」
土地探しの相談を受けている中で、相談者から
「古家付きの土地ってどうでしょうか?」という質問をされることがあります。
一般的に、自分達で実際に歩いて土地を探す場合、やはり更地でしかも「売り出し中」という不動産会社の看板を頼りにすることが多いと思います。
不動産広告の中には「古家あり」などと書いてあり、その古家の写真まで載っている物件も稀に見受けますが、たいていは、敷地形状だけというのがほとんどです。
すでに「空き家」となっている古家付き物件もたまに「売り出し中」の看板が掲げられているケースもありますが、現在も「居住中」である古家付き物件ではそんなことは近隣の目もあるのでありえません。
したがって「古家付き」物件は、実際に不動産会社やインターネットで探すことになります。
「古家付き」物件といっても、更地にしてから引き渡すケースと現状のままで引き渡すケースがありますので、注意が必要です。
もし現状引き渡しの場合、その古家を解体する費用が別途かかることになります。
しかし、古家付き物件もメリットはあります。
それは、解体する前に建物内部から周辺の眺望を確認出来ることです。
たいていの古家は2階建てなので、特に2階からの眺めをチェックするのに適していると言えます。
一般的に住宅地の場合、敷地の周りは隣家が接近しているので、採光と風通しを考慮して2階にリビング、ダイニング、キッチンといったパブリックスペースを配置するプランがあります。
そんな時に2階からの眺め、光の入り方、風の抜け方といった点を確認出来るのです。
実際に私が以前、土地探しから携わった「借景を取り込む家」は、そのようにして解体される直前に古家の2階からの眺望をチェックして、近所の公立公園の緑を借景として取り込んだ2階にリビング・ダイニング・キッチンといった家族団欒のスペースを配したプランにしました。
したがって、土地探しから住まいづくりを考える場合、更地だけにこだわらず古家付きの土地も選択肢のひとつとしてみてはいかがでしょうか。