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設計事務所(建築家)が考える「窓設計」とは?

  • miura-archi
  • 5月25日
  • 読了時間: 4分

設計事務所の住宅を見ると、「窓が少ない」、「大開口がある」、「変な位置に窓」、「外から閉じて見える」など、普通の住宅とかなり違うことがあります。

これは単なるデザインではありません。

建築家は、「窓=光を入れる穴」としてではなく、「暮らしをつくる装置」として考えています。

つまり窓は、光、風、視線、景色、温熱、音、心理まで影響する、住宅の核心です。


# まず、建築家は“窓の数”を重視していない

一般には:「窓が多い=明るい」と思われがちです。

しかし建築家は、「どこに、どんな光を入れるか」を重視します。

つまり、<多ければ良い>、<大きければ良い>ではありません。


# 建築家が最初に考えること

窓設計ではまず、

1. どこから光を取るか

2. どこを見せるか

3. どこを隠すか

4. 風をどう流すか

5. 夏冬をどう調整するか

を考えます。

つまり、「窓」ではなく、“環境設計”をしています。


1. 「何を見る窓か」を決める

これがかなり重要で、設計事務所は「窓の向こうに何があるか」を重視します。

例えば、空*や木、光、遠景、庭なら大きく開き、逆に隣家や道路、室外機、駐車場なら、無理に開きません。


# 実は“見せない窓”も多い

例えば、高窓や地窓、スリット窓は景色ではなく、光や風、視線制御のために使います。


2. 「視線を切る」ことを非常に重視する

日本の住宅地ではとても重要で、

普通の家:道路 → 大窓 → カーテン閉 になりがち。

設計事務所は:窓高さ、方向、庭、壁、植栽を使い、「カーテンなしでも落ち着く」状態を作ろうとします。


# よくある手法

・高窓:空だけ見せる。

・中庭向き窓:室内 → 庭 → 壁 視線切りやすい。斜め抜け。真正面を避ける。


3. 「光の質」を重視する

設計事務所は、「明るさ」より、「どう明るいか」を重視します。

例えば、<北光 → 柔らかい>、<朝日 → 気持ち良い>、<西日 → 強烈>など。


# 実は“北の光”は人気

理由は、安定して、眩しくない、美しい から。

アトリエが北窓なのも同じ理由です。


4. “窓の高さ”をかなり調整する

窓は、高さで性格が変わります。

# 低い窓:庭とつながる、座った視線

# 高窓:空を切り取る、光を落とす、視線切る

# 横長窓:景色広がる、水平感

# 縦窓:光が落ちる、リズム感


# 設計事務所は“人の視線高さ”で考える

つまり、座る、立つ、寝る、で見え方を考えます。


5. 「風の流れ」を作る

窓は採光だけではありません。

重要なのは、“空気がどう抜けるか”です。

設計事務所は、<対角線通風>、<高低差換気>、<南北通風>などをかなり考えます。


# 特に重要なのは高低差

例えば、低窓 → 高窓で、暖気が抜ける。

これがかなり効果的です。


6. 「窓から空を見る」ことを重視する

これは設計事務所らしい視点で、

実は、空が見えるだけで、空間は広く感じるのです。

だから、<高窓>、<吹抜け窓>、<フレーム窓>をよく使います。

 

7. 「全部開かない」

これは重要で、

普通の住宅では:<全面窓>は全面カーテンになりがち。

設計事務所は:*<開く場所>と<閉じる場所>を分けます。

つまり、“光を取る壁”と“守る壁”を整理しています。

 

8. 温熱をかなり意識する

窓は、住宅で最も熱が逃げる部分です。

つまり、「夏暑い」、「冬寒い」の原因になりやすい。


# 設計事務所が考えること

*軒 *庇 *ガラス性能 *方位 *日射遮蔽 です。

特に、「西日をどう防ぐか」は重要です。


9. 「窓からの距離感」を作る

例えば、室内 → デッキ → 庭 → 木 → 空 のように、窓の向こうに層を作る。

すると、<奥行き>、<落ち着き>、<広がり>が出ます。

 

10. 夜景まで考えている

実は夜が重要で、

夜は、「室内が見える」ガラスが鏡化します。

設計事務所は、「夜の視線*」、「照明」、「 植栽影」まで考えています。


# 設計事務所が嫌う窓設計

よく避けるのは、

1. とりあえず南に大窓 視線問題化しやすい。

2. 全室同じ窓 空間性が単調。

3. 窓だらけ 家具置けない。

4. 西全面ガラス 暑い。

5. カーテン前提 窓が台無し。


# 実は「窓が少ない家」の方が豊かなこともある

窓が多いと、<落ち着かない>、<暑い>、<家具の配置に困る>

逆に「必要な場所に、必要な窓だけ」だと、空間が豊かになることがあります。


# 設計事務所住宅でよくある考え方

設計事務所はよく「道路側閉じる」、「庭側開く」を使います。

つまり、“外に閉じ、 内に開く”都市住宅です。

これは<プライバシー>、<光>、<静けさ>を両立しやすい。


設計事務所(建築家)にとって窓は、「開口部」ではなく、「暮らしを編集する装置」です。

つまり、

*何を見るか

*何を隠すか

*光をどう入れるか

*風をどう流すか

*どう落ち着かせるか

を、窓で設計しています。

だから設計事務所住宅では、窓の位置や大きさが、かなり戦略的に決められています。

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