top of page
  • miura-archi

土地を探す上での選択基準

まず土地の選択基準として最も重要な点が二つあります。


一つ目が土地購入価格です。


いくら気に入った土地が見つかったとしても、予算を上回るような価格の土地は慎重な判断が必要です。

住宅本体の建設費とその他諸経費と土地購入費の合計がトータル予算であり、その予算が増額しない限り土地購入予算を無理に増やさないことが大切です。

あくまでも土地に住むわけではなく、土地の上に建つ家に住むのですから、住宅本体の予算を削るべきではありません。


二つ目に重要な点は、土地の広さと形状です。


土地を探す前に家族構成や生活スタイル、住まいに関する要望、自家用車の有無など多くのチェックポイントを踏まえておくことがまず大切で、これらの点を念頭に土地を選択する上での基準を決めます。

ここをきちんと明確にしないまま土地を探しても意味が無く時間の無駄です。

つまり自分たちの希望する住まいがどのくらいのボリューム(床面積)が必要で、そのほかに駐車スペースが1台分となると逆にどのくらいの広さの土地が必要なのかといった具合に土地を決めるうえでの選択、判断基準が明確になります。

駐車スペースが必要ならば、前面道路に対する必要な接道長さはだいたい決まってきますし、道路幅員もある程度絞り込めます。

一方、自家用車を所有していない場合には、これらの点は考慮する必要が無いので、選択基準は広がります。

また、土地の形状については、一般的に住宅を建てるうえで必要な間口は二間(3640mm)欲しいところです。

外壁の厚さと隣地境界からの距離(民法上500mmは少なくとも必要)を考慮すると、間口は5メートル必要でしょう。


以上が、土地を選択する上での最低基準です。


上記を押さえたうえで、用途地域(建ぺい率、容積率)や最寄り駅からの距離、周辺環境などについて自分たちの希望に沿った土地を絞り込んで選択していくことが、一見遠回りしているようで、実は早道なのです。

閲覧数:14回0件のコメント

最新記事

すべて表示

一般的に「アフターサービス」とは、引渡した後の商品や製品について修理・修繕・メンテナンスのサービスのことをいい、一定の保証期間を設けてその期間内の修理箇所や不具合箇所を無償で請け負うことや保守点検を行うことです。 住宅においてこのアフターサービスは、各種メーカーが各製品に設けている保証期間(1年から数年間)によることが多いのではないでしょうか? 設計事務所が設計監理を行う住宅では、引渡し時に工事を

最低敷地面積とは、一つの土地を新たに分割して建築物を建てる場合、その敷地面積の最低限度を用途地域で定めるものです。 これは小規模な土地(あわゆる狭小地)が増加することにより、街全体が住宅が密集した窮屈な状態に陥り、日照(日当たり)や風通し、防火・防災などの住環境が悪化することを防ぐことが主たる目的です。 敷地面積の最低限度の指定数値は用途地域ごと(建ぺい率ごと)に異なりますが、それらは以下のように

bottom of page