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既存の木造住宅をフルリノベーション(大規模改修)するうえでの注意点は?

  • miura-archi
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:2 日前

既存の木造住宅をフルリノベーション(大規模改修)する際は、「見た目」だけでなく構造・性能・法規までしっかり確認することが重要です。主な注意点を実務目線で整理しましょう。


① 構造の安全性(最重要)

*耐震性の確認・補強 では、特に1981年(新耐震基準)以前の建物は要注意 です。

必要に応じて耐震診断・耐震補強(壁の増設、金物補強など)を行います。

*シロアリ・腐朽のチェックでは、土台・柱・床下の状態は必ず確認します。

*基礎の状態として、ひび割れや鉄筋の有無(無筋コンクリートの可能性)を確認し、

見えない部分の劣化が後から大きなコストになりますので、重点的にチェックします。


② 間取り変更の制約

*木造は「抜けない柱・壁(耐力壁)」があることを念頭に入れておく必要があります。

*特に大空間(LDK化など)にする場合は、梁の補強 、柱の位置変更(構造計算が必要を

行います。

デザイン優先にすると構造に影響するので、両方をバランス良く検討します。


③ 断熱・気密性能の改善

*古い住宅は断熱が弱いことが多いです。

*壁・床・天井に断熱材追加をします。

*窓を複層ガラス・樹脂サッシに変更します。

*気密性(隙間)の改善を行います。

快適性+光熱費に直結する重要なポイントです。


④ 設備の全面更新

*フルリノベなら基本的に交換することを推奨:配管(給排水・ガス) 、電気配線(容量

不足・老朽化対策)、キッチン・浴室・トイレ・洗面など水廻りもこのタイミングで更新します。

* 古い配管を残すと漏水のリスクがあるので、改修のタイミングで更新するほうが賢明です。


⑤ 法規制・確認申請

規模によっては法的手続きが必要なので、要注意です。

*建築確認申請が必要になるケースは、大規模の模様替え・増築が対象。

*用途地域・建ぺい率・容積率の制限

*再建築不可物件の場合の制約

したがって、「リノベーションなら自由にできる」は誤りなので、十分ご注意ください。


⑥ 予算の考え方(超重要)

フルリノベーションは追加費用が出やすい場合が比較的多いです。

*解体後に不具合が発覚 → 追加工事

*目安:新築の7〜9割程度、あるいはそれ以上になることもあります。

*予備費(10〜20%)を確保しておくほうが良い。


⑦ 仮住まい・工期

*工期:4〜8ヶ月程度が一般的です。

*仮住まい費用・引越し費用もあらかじめ考慮しておく必要があります。


⑧ 施工会社選び

*必ずしもリフォーム会社である必要はなく、新築をはじめ木造住宅の実績がある工務店あるいは建設会社を選ぶと良いでしょう。

*「設計+施工」一体型がスムーズな場合も多い ですが、こだわり等がある場合には、設計事務所に設計・監理を依頼されるのも選択肢としてあるでしょう。

*インスペクション(住宅診断)を事前に実施すると安心です。


⑨ 補助金・減税の活用

*条件を満たせば利用可能:耐震改修補助、 断熱改修補助 、住宅ローン減税(リノベ対応)地域ごとに制度が違うので要確認。


いずれにしても、フルリノベーションは「新築より自由度が高い」一方で、

*見えない劣化リスク

*構造制約

*予算のブレ

が大きなポイントになります。

成功のカギは、「最初の調査(インスペクション)と設計の精度」です。

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