top of page
  • miura-archi

老後の小さな家「終の棲家」の間取り

老後に夫婦ふたりで生活するための終の棲家は、コンパクトで小さい家が良いと思います。


広い家は日頃の掃除やお手入れも重労働ですし、光熱費も余計にかかってしまいます。


理想的な住まいは、やはり平屋ではないでしょうか。


年齢を重ねてくると階段の昇り降りは大変なので、出来ることなら上下移動が無い横移動のみの平屋が良いでしょう。


そして、家の中に居ながらお庭が見えるように中庭または坪庭のある家で、間取り的にはコの字型、Lの字型、ロの字型が良いのではないでしょうか。


間取りについては、家事動線を短くして、トイレや洗面、浴室といった水周りは、寝室(プライベートスペース)の近くにまとめて配置するのが良いと思います。


寝室については、一室にするほかにウォークインクローゼットを真ん中に挟んで両側にご主人の寝室と奥様の寝室の二室を設けてクローゼットを通ってお互いに往き来出来るような間取りも選択肢のひとつです。この場合には、自分の寝室へ直接行けるように出入口をそれぞれ設けることが重要です。


この水周りについては、毎日使用するスペースでもあるので、配慮しておくと良いポイントがいくつかあります。


まず、トイレは手摺を付けたり、車椅子でも使用可能なように予め少しゆとりのある広さにしておくことが良いと思います。


また、浴室をはじめ室内の扉は出来る限り引戸にしたほうが使い勝手が良く、ドアよりも無駄なスペースを取らないので、おすすめです。


この間取りは好き嫌いがハッキリ分かれるところですが、洗面脱衣室とトイレを同じスペースにまとめる間取り(よくホテルなどで見られる)もお手入れも楽ですし、スペースを節約出来るというメリットがあります。


コンパクトで小さい家の間取りでは、廊下といった通過するだけのスペースは極力無くしたほうが良いですが、もしどうしても廊下を設ける場合には、手摺を取り付けることを想定して少し広めに幅を確保しておく必要があります。


さらに、玄関スペースにも手摺はもちろんですが、靴を履いたり脱いだりする場でもあるので、ちょっと腰を掛けるベンチなどがあると便利なので、玄関スペースは少しゆとりを持ったほうが良いかも知れません。




閲覧数:8回0件のコメント

最新記事

すべて表示

一般的に「アフターサービス」とは、引渡した後の商品や製品について修理・修繕・メンテナンスのサービスのことをいい、一定の保証期間を設けてその期間内の修理箇所や不具合箇所を無償で請け負うことや保守点検を行うことです。 住宅においてこのアフターサービスは、各種メーカーが各製品に設けている保証期間(1年から数年間)によることが多いのではないでしょうか? 設計事務所が設計監理を行う住宅では、引渡し時に工事を

最低敷地面積とは、一つの土地を新たに分割して建築物を建てる場合、その敷地面積の最低限度を用途地域で定めるものです。 これは小規模な土地(あわゆる狭小地)が増加することにより、街全体が住宅が密集した窮屈な状態に陥り、日照(日当たり)や風通し、防火・防災などの住環境が悪化することを防ぐことが主たる目的です。 敷地面積の最低限度の指定数値は用途地域ごと(建ぺい率ごと)に異なりますが、それらは以下のように

bottom of page