
この住宅は、これから老後を迎えるご夫婦二人のための住まいです。
場所は福島県いわき市の中心地に位置しており、近くには幹線道路である国道6号線が
通っています。
建築主からの要望としてはプライバシーと防犯を考慮した住まいでキッチン、ダイニング、
リビングが一体的で広く感じられる空間にして独立されたご子息家族や来客が泊まれる和室と
ご近所の方など来客への対応ができるような場所が欲しいというようなことが挙げられました。
そこで十分な広さの敷地であるが、周りから取り込める借景もなく、隣地に駐車場があること
から外部に対して閉じた表情をもつ一方、内部に対して中庭(コート)のあるオープンな
スペースをもち、これからの老後を考慮して一つのフロアで生活が送れる平屋建てにしました。
象徴的な一本のヒメシャラの木を配した中庭(コート)が、この住宅の中心的空間であり採光の
ための空間でもあります。
平面的にはロの字型のプランになっています。
中庭(コート)は周囲からの視線を気にすることなく安心して落ち着ける外部空間です。
プライバシーの守られた中庭に内部空間を開放し、周囲の乱雑な風景でなく自分達だけの風景と
向き合うことができるため中庭から見る空は独り占めです。
ギャラリーを兼ねた玄関ホールは奥様の趣味であるパッチワークの作品を飾るスペースである
と同時に中庭を眺めながらご近所の方などとお茶を楽しむサロンスペースでもあります。
床の白いタイルが玄関ギャラリーホールから中庭へ伸びているため空間に奥行きを感じること
ができます。
玄関ホールの正面に中庭を挟んで洗面脱衣室、便所、浴室といった水廻り設備あり、また
中庭を介してパブリックスペースであるリビング、ダイニング、キッチンスペースと
プライベートスペースであるご主人の書斎と寝室に分けました。
またバリアフリーを考慮して玄関ギャラリーホールを含め内部全体段差を無くしフラットな
床面にしています。
ロの字型プランのため生活動線が中庭の周りに回廊のようになっていて行き止まりがないため、
ご夫婦がお互いの存在を意識できるような空間構成になっています。
またご子息家族が来られた際には、お孫さんが室内をぐるぐる廻ったり中庭で遊び楽しんで
います。
ちなみに中庭に見える丸いガラスブロックは、この住宅が21世紀最初の年である2001年に
完成したことから21個配列されています。
| 所在地 | 福島県いわき市 | 敷地条件 | 商業地域、準防火地域 |
|---|---|---|---|
| 主用途 | 専用住宅 | 主体構造 | 木造・べた基礎 |
| 家族構成 | 2人 | 規模 | 地上1階 |
| 敷地面積 | 433.72㎡ | 設計期間 | 2000年5月~2001年2月 |
| 建築面積 | 134.03㎡ | 工事期間 | 2001年3月~2001年8月 |
| 延べ面積 | 132.37㎡ |








































